ダラットの風に吹かれて〜、日本語教師。

ベトナム在住16年の日本語教師、サイゴンからダラットに引っ越して、コロナ流行には翻弄されながらニャチャンとダナンを行ったり来たり。今はダラットに舞い戻り日本語教師引退後の生き方を模索中。

延々と続く墓場通りを抜けたら、ホイアンだった!

 



 今年のテトはダナンで迎えた。テト三日目に学生たちとクアンナムとホイアンへバイクで行くことになった。




 ダナン市内からクアンナム省タムキーまではバイクで約一時間かかる。学生とバイクに二人乗りでひたすら走ること一時間。目的地近くに着いて、目的地の学生と電話連絡が取れないと言うことでしばらく待つ。
目的地の正確な住所を確認しないままに来たのか?分からないが、このへんはベトナム人らしい。


 連絡がついて、訪問した家は学生の故郷の家だ。学生のお父さん、お母さんが快く歓迎してくれた。家の前はカフェになっていて、カフェと言っても田舎らしくて、道路に椅子を並べただけだが、客たちはカードに夢中になっていた。見ると結構な金額の札が飛び交っていた。ベトナム人は賭け事が好きなんだと実感する。


ここでしばらくお邪魔してから、ちょっと雨が降ってきたが、次の目的地へ雨カッパを着て走り出す。
そこでも、しばらく走ってから連絡が取れないとか言い出したが、「鶏が逃げ出して追っ掛けてる。」とのことだった。みんなで大笑い。その鶏は私たちのご馳走になる鶏だったのだろうと思う。



 ようやく、目的地に着いた。学生の実家で田んぼの中にあるような家だった。
やはり、昼の料理はあの鶏の丸蒸し焼きだった。美味しかった。ベトナムの鶏はおいしいと改めて実感する。食後、私はここで30分くらいの昼寝をする。長いベトナム生活で、私は昼寝の習慣がついて、短時間でも寝ないと調子が狂う。


 30分くらいで起こされて、次の目的地のホイアンに向けて出発だ。
この町は、タムキーと言う所らしい。ホイアンまで約一時間は走っただろう。結構広い道路をただ走るのだが、道路の両サイドは砂漠というか白い砂の土地で、よく見ると墓が連なっているのである。それは延々と続く墓場通りだった。道路の両脇は墓以外は何もない、ただ墓が連なる風景だった。夜に通ると怖いだろうなと思える風景だった。


 その墓場通りを走り抜けて、ようやくホイアンに近いと感じた頃に、右側にレジャーランドのような施設が見えて来た。
それを通り過ぎると前方に少し盛り上がって見える大きな橋が見えて来た。
どうやら湾にかかった橋で、それを渡るとホイアンの町だ。
橋の中心で、バイクを降りて休憩する。橋から見える、湾とホイアンの風景は絶景だった。


 私は何回もホイアンに来たことがあるが、以前に来たときにはこの橋はなかったような気がする。世界遺産に登録されてから急速に開発されたのだろうと推察する。
ここで、しばらく学生たちと写真を撮ったりしてくつろぐ。


 いよいよ、最終の目的地のホイアンの街に入る。


やはり、中心街はテト中ともあり、人人であった。ホイアンが田舎の学生の案内で街中を見物する。屋台でバンチャンヌーンを食べたり、日頃は食べないアイスクリームを味わったり、若い学生たちと一緒に楽しむ。
提灯が綺麗で、買おうかなと思ったが、結局買わなかった。
記念に買っても良かったかなとちょっと後悔する。一個15マンドンぐらいだった。


 夕方、暗くなると川の両脇の照明と船の提灯の明かりがなんとも言えない情景を醸し出している。川の脇の道路は多くの人で賑わってた。
最後は、カフェでコーヒーなどを飲みながらひと時を過ごす。