ダラットの風に吹かれて〜、日本語教師。

ベトナム在住16年の日本語教師、サイゴンからダラットに引っ越して、コロナ流行には翻弄されながらニャチャンとダナンを行ったり来たり。今はダラットに舞い戻り日本語教師引退後の生き方を模索中。

学生に年賀状を書かせたら…。面白い!びっくり!


 年末年始の授業で、年越し蕎麦、除夜の鐘、大晦日、新年の挨拶、お雑煮…と色々一通りやるがなんかマンネリだなと思っていた。そうだ、年賀状をまだやってない。
そこで急に思いついて、10年以上前の年賀状を持ち出してきて「これが年賀状だ!」と説明。今はネットの時代でインターネットで検索したら年賀状の写真はいっぱい出てくる。それも見せたら理解は早い。


早速、授業でクラスの先生に年賀状を出しましょう。書いてみようとなる。
そしたら、写真のような年賀状が出来上がった。
みんなすごいじゃないか。字は誤字脱字はあるが日本はイノシシの年だがベトナムはブタなんですね。だから皆んなはいろんなブタさんを書いている。


日本の年賀状の書き方は色々とルールというか注意点があるが、ここはベトナム、最低限の決まりだけ教えて書かせて見た。
下手な字でも手書きの良さがあるね。自由に思い思い描いたイラストや飾りがいいね。
中には自分の写真を貼り付けて「豚のです」には、もらったクラスの先生は大喜びです。
超面白い!ユーモアいっぱいです。


それに、この年賀状を書いてる学生の姿を見て驚いた。みんな日頃の会話の授業の態度と全然違うのです。各自脇目も振らず一生懸命に取り組んでるのです。集中してるのです。
この各一枚一枚の年賀状が出来上がるには約2コマの授業時間がかかってるんです。
まだ日本語の勉強はN5レベルの学生たちです。


個人的には、年賀状とは10年以上も縁がないというか、ベトナムに住み始めて10年以上が経過して出すことももらうこともなくなった。ネットではFBやメールで賀状や年始の挨拶はするが本物の年賀状とは縁がなくなった。
でも、授業でこうして学生に書かせてみると手書きの良さが実感できます。


そういえば、10年前にホーチミン市の日本語学校に初めて赴任して半年も経たないうちに大腸癌が発見されて急遽日本へ帰国して手術した。翌年の新年に療養中の日本の田舎からそのホーチミン市の日本語学校の先生たちに年賀状を書いて送ったことを思い出した。
そのときに、年賀状を受け取った先生たちは大騒ぎで大喜びだったらしい。あとで日本人の先生が「やはり手書きの年賀状には負けるよ!」となぜか悔しそうに教えてくれた。


そうなんです、日本からベトナムに年賀状を送ろうと思えば届くんです。


ベトナムに来て年賀状を書かなくなって10年!ベトナムで年賀状を貰うとは!
日本の正月の紹介で学生に年賀状の書き方を教えた。クラスの先生に書くように教えると、写真のような結果になった。面白い!!
意外や意外、字の間違いなどはともかく、イノシシ(ブタ)のイラストなど上手に描いてます。ちなみにベトナムは干支はブタなんですね。個人的には、ベトナムに来て10年経過、年賀状とは縁がなくなりましたが改めて年賀状は日本の文化なんだと気付きました。

年賀状を授業でやることで、新たな発見をした。また、昔の懐かしい思い出を振り返ることができた。日本では年賀状を書くという作業で毎年一年を振り返り新たな一年を展望してるんですね。年賀状は日本の文化なんだと改めて実感しました。