ダラットの風に吹かれて〜、日本語教師。

ベトナム在住16年の日本語教師、サイゴンからダラットに引っ越して、コロナ流行には翻弄されながらニャチャンとダナンを行ったり来たり。今はダラットに舞い戻り日本語教師引退後の生き方を模索中。

12年ぶりのベトナム、ムイネに来た。私は浦島太郎か!?


[ 漁港の風景]


今、ベトナムの海のリゾート地ムイネに来ている。(テト休みの期間中)
この地は私とっては因縁の場所である。初めて日本語教師としてホーチミン市の日本語学校に赴任して、夏の休日に初めて一人で旅行したのがムイネだった。


当時は、「シンカフェ」と言う名で主に外国人相手にするツーリスト会社がホーチミン市のデタム通りに文字通りにカフェを併設して営業していた。
私はそこの事務所で、1泊2日のムイネの「シンカフェ」経営のプール付きのリゾートホテル泊の申し込みをした。行き帰りも「シンカフェ」のバスだ。


パンフレットを見ると中央にプールがあり、周りをバンガロー風の建物が囲んでる南国風の施設だった。南国でプール付きのバンガローに独り宿泊の贅沢な旅行だ。苦手な英語やベトナム語の言葉の壁を乗り越えて冒険旅行するような、ワクワク感と一抹の不安もあった。

[漁港を通りから眺めた風景 ]


そして当日の朝、「シンカフェ」事務所前のムイネ行きのバスに乗り込んだ。
バスが出発して、チケット確認が行われたがそこでちょっとトラブル発生。私はチケットなるものを持っていない。他の乗客はチケットなる物をスタッフに私てるが…、どうして私にはないの?その時の私には理解できていないのだ。


でも、ツアー申し込みの書類は持ってるので支払い済みだし、その場は何とか切り抜けるのだが…。問題はその後に待っていた。
バス乗客は外国人ばかり、私も含めて。スアタッフの案内はベトナム語と英語で内容は3分の1も分からない。


それでも、無事にムイネの「シンカフェ」リゾートに到着して、チエックインの手続きをと思いきや、フロントでは何故か予約が無い!と言い出す。
嘘だろ!この通りに申し込んでお金も払ってるぞ!と言っても、何故か部屋が無いと言い出す。ホーチミン市の「シンカフェ」に電話して確認してもらうが、とにかく部屋は満室で泊まれないの一点張り。

[ムイネのシンツーリスト事務所]


何を言ってんだ、こうして申し込んでお金も払ってるのだ。どうしてくれるんだ。なんとかしろ。と言うばかり。
南国でのプール付きのバンガロー泊が夢と消えてしまうのか…。
金額は忘れたが、当時の金額で決して安くは無い金額のツアー料金を払った気がする。(当時「シンカフェ」のツアーはどこよりもちょっと高い料金設定の高級ツアーのイメージがあった。)


結局、いくらなんども交渉、掛け合っても、部屋が空いてないのである。もちろん、私にしたら納得いくはずがない。
結論としては、近くの別経営のホテルの部屋を紹介するから、そこに宿泊してほしい。それ以外のサービスはこの「シンカフェ」の施設を自由に、プールも使えるので我慢してほしい、で手を打つしかなかった。
残念で悔しいが。(現在は「シンツーリスト」という社名だが、昔の「シンカフェ」から数年前に社名変更したらしい。)



「別経営のホテルの部屋」だが、「シンカフェ」リゾートの部屋には勝るどころか落ちるばかりの部屋だった。寂しい思いで泊まった記憶が蘇ってきた…。

[今回宿泊のホテルのプール]


と言うわけで、ムイネのリゾート地については曰く因縁があったのである。
当時は、一泊二日の短時間のツアーだったが、一応近くの砂漠(イエローサンド)も見学した。(ところが、今回は4泊五日の旅行だが、その砂漠すら見てない。)


12年前にムイネに来た時は、ベトナムに住み始めてまだ数ヶ月で右も左も分からない状況だった。あれからいろいろあったが、ベトナムに住み続けているのである。


そして、今回のムイネの旅行で予約したホテルは小さいがプール付きのホテルだった。やはり潜在意識の奥でプール付きのホテルにこだわりがあるようだ。
昔と比べて今はインターネットで簡単に予約ができるようになってる。

[ホテルのフロント]


ムイネに来てみて、驚いたこと。
外国人旅行客が多いこと。特にロシア人が多い。いろんなサービスの看板がロシア語らしき言葉で溢れていること。
街を歩いていてもロシア人ばかりだと言っても過言ではない。
そして、日本人が少ないこと。
ムイネの街も海岸沿いの一本道を中心にして東西にホテルや海鮮レストランが立ち並んでること。10年ひと昔と言うけど正に浦島太郎的な気分になる。

こういう海鮮レストランがたくさん並んでる。

海鮮レストランから眺めた風景

[海鮮レストランから海側を見た風景 ]


今回は、ダラットと言う山の中に住んでるので、
日頃は食えない海鮮料理を食べた。海鮮レストランの料理は新鮮でおいしいがテト期間ということもあってか決して安い値段ではなかった。
予想外に財布は空になっていった。(まー、一年に一度のテトだからと言い訳してるのだ)


[名前は知らないが刺身にしたら白身で美味しかった。 ]

[このリゾートホテルは泊まったわけではないが、海岸を散歩中に偶然通りかかったのでパチリ。幻のシンカフェのリゾートのプールに似ています。 ]


以下の写真は、漁港の海岸の砂浜で魚介類を売ってる店の風景です。見たら食べたくなりますが、胃袋とお金がいくらあっても足りません。