ダラットの風に吹かれて〜、日本語教師。

ベトナム在住16年の日本語教師、サイゴンからダラットに引っ越して、コロナ流行には翻弄されながらニャチャンとダナンを行ったり来たり。今はダラットに舞い戻り日本語教師引退後の生き方を模索中。

北で日本語教師を辞めた理由、その4/身の程知らずの若者と女の恨みは怖い!

 その北の会社は日本語を勉強する学習者は300人、ベトナム人教師は30人いるのに日本人教師は少ない。私が入った時は20代前半の大学出たばかりの若者が一人だけいて、その会社で半年の経験者だった。実はその前に前任者がいたらしいが、私と同世代らしかったらしい。どうも二ヶ月ぐらいはその若者と一緒の時があったのだが、日本人教師は足りない状況なのに辞めているのである。私は、後で思ったのだが、その同世代の日本語教師の人は私と同じで、その若者と一緒に仕事するのが嫌になって退職されたのだろうと想像している。


 敬語の使い方もできない、年配者に対する敬意を表する態度もない、日本語教師の勉強もしてないのに日本語教師ぶっている態度など、誰でも同世代なら嫌になるだろう。年配者が教えてやろうとしても従順な性格ではないので無理だ。


 ある時、日本人教師の応募があって、会社内の見学をして、その対応をその若者がしていた。その後の責任者との若者の会話の内容が聞こえて来て呆れたことがある。
「あの人はいい人みたいですね。私が日本へ帰国する3月まで私が教えていけばなんとかなるでしょう。」のような発言をしていた。その、見学した日本人は40代でベトナムで約3年の日本語教師経験者だと聞いている。一方、若者はその会社で半年の経験だけである。その若者がその40代の日本人教師に教えることなど何もないのであるが、何を勘違いしたのか?驚きしかなかった。私は近くで聞いていて「あんたが教えることなど何もないよ。あるとすれば、この会社の仕事のルールと規則だけだろ。」と内心つぶやいた。


 結局、その40代の日本人教師は入社して来たが、早い段階でその若者には、「あんたに支持されたり教えられたりすることは何も無い。」と言う関係になったのである。もちろん、私も同じ対応した。


若いベトナム人女性教師の恨みを買うと怖い!


 ある授業で、学習者の発音がアクセントがおかしいので直そうといろいろしても簡単に直らない出来事があった。みんな同じアクセントでネイティブの日本人には変な日本語に聞こえるので、直してやろうとするのだが直らないのだ。
そこで、同席していたベトナム人の若い女性教師に同じ発音をしてもらうと、学習者と同じ発音なのである。私は原因はこれだ!と理解した。「同じですね。」で、終わった。もう何ヶ月もその教師と学習者は勉強しているのである。そのアクセントの癖は一朝一夕には直らない。


 しかし、その授業での出来事があったことは私は忘れていたが、そのベトナム人教師には忘れられない出来事で、私に恥をかかされたと恨んでいたのである。
それは後々に私の耳に入って来たのである。
そのベトナム人女性教師は、職員会議で私の名前を出して個人攻撃をした張本人だったのである。ベトナム語だけで運営する職員会議でベトナム語で一方的に個人攻撃をされて、通訳も無いのでその場では理解できないし、反論もできないのである。それで、私は名誉を傷つけられたと後で抗議したのである。


 ベトナム人はプライドが高い、特に女性は。これは定説であるが、このように授業中の出来事は、学習者の日本語が上手になるためにやっていることなので、それを恨みに思われてもどうしようもないのである。しかし、女性の恨みは怖い!は実感である。