ダラットの風に吹かれて〜、日本語教師。

ベトナム在住16年の日本語教師、サイゴンからダラットに引っ越して、コロナ流行には翻弄されながらニャチャンとダナンを行ったり来たり。今はダラットに舞い戻り日本語教師引退後の生き方を模索中。

ダラット、クレイジーハウス前の屋台のバンミーは不味い、釣銭誤魔化されるから要注意だ!とFBに投稿した後の顛末、世間は狭い、その屋台は日本語を教えた学生の家族だった。


昨日(土曜)の朝、久しぶりに行きつけのカフェまで歩いた。そのカフェはダラットで有名な観光場所のクレジーハウスの近くなので、前にトウモロコシを売っていたのを思い出して行ってみた。しかし、トウモロコシは売ってなくクレジーハウスの正面でバンミーを売っている屋台があった。仕方なく、バンミーを注文して代金2万ドンを払うのに20万ドン札を出す。そしたらお釣りに8万ドン(5万+2万+1万ドン)を返してきた。10万ドン足りないな!?と私が怪訝な顔をしたら10万ドン札が遅れて返ってきた。


明らかに不自然なお釣りの出し方だと思い嫌な気持ちになった。
最初のお釣りの出し方で、客がよく確かめないで財布にしまったら客は10万ドン足りないが、屋台は10万ドン丸儲けだ。
特にベトナムに初めて来たような外国人観光客なら、ベトナムのお札の扱いに慣れてない。いちいち確認するのが面倒で、出されたお釣りをそのまま確認せずにポケットに入れたりする場合もあるだろう。自分もベトナムに来た当初はそうだった。


今回の例は、バンミーの屋台の姐さんはそれを狙っていたと思う。でも、私の顔を見ていて足りないと気づいたなと察知して直ぐに10万ドン札を出してきたのだと思った。


私はベトナム在住10年以上でいろんな体験をしたが、ベトナム人の商売人は客が支払う時に客の財布の中をよく観察しているということに感心している。
だから支払う札の種類まで注文してくることもある。大きい札で払おうとすると、もっと小さい札が財布にあるだろうと言ってくる。


そんなベトナム人がお釣りの出し方で計算違いは少ない、意図的に間違いをしなければ…。今回の件は意図的だと私は思った。


その後、買ったバンミーをカフェで食べたが不味かった。得体の知れない硬い肉が具で入っていて、スパイスも効いてない。久しぶりに不味い物食った最悪の気分になった。


だから、その経過をカフェでFBに投稿した。写真付きで。(写真はバンミーを注文する時に、観光客のような振りをしてバンミーを売る姐さんの顔を撮った。)


当然、その投稿を見てFBベトナム人友人からのコメントも来ていた。


今回の件は、不味いバンミーを観光客に割高に売り、あわよくば釣銭をごまかそうとする屋台の販売姿勢に私は怒ったのである。
昔、多くの外国人が、ベトナムに旅行に来て二度と来たくないと思っているという調査結果があると聞いたことがある。
その思いは私も何度か経験したことがある。「外国人価格」と言って、相手が外国人だとベトナム人よりも高く売ることがある。目の前で、さっき買ったベトナム人よりも高い価格を言われて嫌な思いをしたことはなんどもある。


お金の払い方でも、外国人が慣れないベトナムドン札で払い過ぎたらそのまま返って来ないことは多々ある。後になって、「ああー、あの時に払い過ぎていた…。」と気づいて嫌な思いをしたことが何度かある。


ベトナムに10年以上住んでいて、ベトナム人と結婚していてもやはり私は外国人だ。今回のような経験をすると黙ってはいられない。


それで、FBとトリップアドバイザーとブログに経緯を投稿した。写真付きで。


そして、昨夜のことである。見知らぬベトナム人女性が我が自宅のアパートに尋ねてきたのである。ベトナム人妻に対応させていたが、妻の話では2年前に私が日本語を教えたことがある学生の母親だというのである。最初は、それがどうした?と思った。
ところが、その母親だというのが今朝のバンミー屋台の姐さんだったのである。その当事者が突然に尋ねてきたのである。


私は上記のFBに投稿するも日本語である。しかし写真は見ればわかる。おそらく私が教えたという学生はFBの投稿を見て驚いたのだろう。写真は母親だ、投稿者は日本語の先生だ!ビックリして母親に話を聞いたのだろう。


尋ねてきたそのバンミー屋台の姐さん、妻とベトナム語で色々と言い訳のような話をしていた。FBの投稿を気にしているようだった。私も、顔が写っている写真が一枚あったので、内心プライバシーの侵害になるかな?(日本だったら)と思った。
それに、元日本語の教え子の母親だったとは…。予想外の展開だ。


相手も、釣銭をごまかした訳ではない、バンミーが不味いのも…、何か直接に悪いことをした訳ではないのだ。いわゆる未遂だ。


もし、本当にごまかそうとしたのなら、これに懲りてしないだろうかな。バンミーが不味いのも、これから美味しくなるように努力するだろうか?
そんな、話をした訳ではないが、写真は削除しなといけないので投稿も削除するということで相手に告げた。元教え子の家族だから…。ダラットの世間も狭いな…。


という訳で、このブログにも投稿したのを一旦削除して、改めてこのように経緯を書いているのです。


インターネットの普及で便利な世の中になったが、写真の投稿も含めて、プライバシーに関わる部分も起きる。投稿には改めて気をつけようと思った次第です。それにしても不味いバンミーだった。